膝関節鏡視下手術
多くの場合、関節の手術では大きく切開する必要があるため、入院期間も長くなりがちです。また、手術後の見た目も完璧ではなく、患者様の心身の負担も大きくなります。
膝関節鏡視下手術とは、膝関節の周りに小さな穴をいくつか開け、そこに生理食塩水を流しながら内視鏡を入れてから、損傷個所の修復を行う方法です。
今までの手術方法よりも感染症のリスクが低く、痛みも少なく済みます。さらに、手術後の傷跡もかなり小さく済むため、患者様の心身の負担軽減にも繋がります。
尚、手術の際は連携先の病院にて対応させていただきます。
膝関節鏡手術の対象となる疾患
- 半月板損傷
- 前十字靭帯損傷
- 離断性骨軟骨炎
など
当院の膝関節鏡手術の特徴
靭帯損傷や半月板損傷に対して、靭帯再建術や半月板の処置を行います。
膝関節鏡手術の合併症(リスク)
感染
関節内に細菌が侵入すると、その細菌が増えてしまう恐れがあります。周術期(入院から手術、術後までの期間)では抗生物質を用いて細菌の増殖を防ぎますが、術後からある程度経った後に、細菌が増殖するリスクもあります。
深部静脈血栓症および肺塞栓
術後から数日以内の間に「ふくらはぎがひどく痛む」「意識が優れない」といった症状が現れた場合は、迷わずに受診してください。
一過性の神経障害
関節付近には細かい神経がたくさん通っています。そのため手術後には、痺れたり感覚が鈍くなったりすることがあります。これらの症状は一時的なものですので、ほとんどの方が回復します。
膝関節鏡手術後のリハビリ
手術の種類や方法によってリハビリが異なります。それゆえに、適切なリハビリ方法がとても重要になります。リハビリの方法につきましては、一人一人リハビリ室にてお伝えします。